新年あけましておめでとうございます。
2012年になっても、昨年から引き続いている問題は何も解決しておらず、対応のまずさによって、さらに拡大し、深刻化を増そうとしています。ですから、とても「おめでとう」を申しあげる気分ではありません。年が改まったことを、いつもの半分くらいの気持ちで迎えました。
年頭にあたり、あるテレビ番組で、東京大学の姜尚中さんが「〈虚〉の経済から〈実〉の経済への転換」を提唱していました。わたしも、数字合わせや情報だけのものではない〈実〉の伴った生活について、これまで以上に考えたいと思います。それは日々の暮らしに基づいたの発想を大切にしていくことにもつながります。
クリエーターのいとうせいこうさんが、今年の目標を「個人的なことはより個人的に。社会的なことはより社会的に」とツイートされていて、この考えかたはとても面白いし、学ぶところが多いと思いました。これまで以上に、自分の得意分野を伸ばして個人的な考察を深めることは、おそらくいろんなかたちで還元する可能性を高めることでしょうし、それとは別に、社会的にお手伝いできそうなことは、自分のできる範囲で積極的に参加したいと思います。それ以外に、わたしにはできそうにありませんし、それだったら、自分の責任で関わることができるのではないかと考えました。
今年は辰年。
西洋のドラゴンは火の神様ですが、東洋の龍は水の神様で、吉兆をもたらすものとされています。
どうかすこしでも被災者の暮らしがよい方向へ向かいますように。そして、問題の解決に向かって、一歩でも進むことができますように。
今年もどうぞよろしくお願いします。
画像は、わが家の2012年の年賀状。