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2011年よ、さようなら

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   1年間を振り返ると、2011年は改めて大変な年だったように思います。
   3月11日までとそれ以後では、まるで別の世界に住んでいるような気さえしてきます。もちろん、それらは連続しているものであり、変わってしまったのはわたしたちの意識の方なのでしょう。これまでもずっと進行していたにもかかわらず、見ないようにしていたり、あえて考えないようにしていた問題が、堰を切ったように噴出した1年間でした。
 これまでくり返し「安全です」と唱えられていた原子力エネルギーが、きわめて危険なものであったこと、高度資本主義が末期を迎えつつあり、ヨーロッパやアメリカなどで金融危機が進行中であること(もちろん日本も例外ではない)、そして、年金問題だけでなく、若い人たちを取り巻く雇用状況の深刻さ……どれもが生活に直結するばかりです。従来の制度の根幹が大きく揺らぎはじめはじめたことが、誰の目にも明らかになった年だったと思います。
 課題は山積していますが、こういうときは、まず一点突破するべきだと考えます。それをどこに定めるかを決めなければなりません。そして、突破できたら、さらにその動きをどのように波及させていくか、しっかりと知恵をしぼる必要があります。
 2011年は、これらの課題に粘り強く立ち向かう姿勢と覚悟を決めるための1年だったように、わたしには思えるのです。

 画像は、東日本大震災の犠牲者に祈りを捧げるインドの小学生。
 「インド・チャネル」のHPより。(c) PTI通信


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